
ソロキャンプにおける焚火の魅力
ソロキャンプでの楽しみというのはいろいろあるものですが、その中でも焚火の存在はとても大きいと言えるでしょう。
実際に焚火をするためにソロキャンプをしているという方も少なくありません。
そこで今回は改めてソロキャンプにおける焚火の魅力についてお話していきたいと思います。
・火をつけるまでも、火をつけてからも没頭できる
ソロキャンプでの焚火の魅力としてまず挙げられるのが、没頭できるという部分です。
というのも、焚火では火をつけるまでも、火をつけてからもずっと焚火に意識を向けておくことになります。
人それぞれですが、例えば落ち葉や枝を拾ってそれに火をつけて徐々に大きくしていくというやり方もあります。
その際には燃えやすい葉っぱから入れて、細い枝、中くらいの枝、太めな枝と順番を考えながら入れていき、火を大きくして安定させていくことになるでしょう。
もしキャンプ場で薪を買ったり、事前に薪を用意していたりする場合には、その薪を割って小さくしたものに火をつけるというやり方もできます。
火をつけるときにもライターを使うのか火打石などを使うのかといった選択が出てきます。
火がついたらその火を育てていくために様子を見つつ薪などをくべていくことになるのですが、焚火として火を育てること、火を持続させることは意外に難しいものです。
もちろん、ソロキャンプですべてを自分ひとりでおこなっていくからこその難しさもあります。
ただ、だからこそその作業に集中し、没頭することができるのです。
この一連の作業が好きで、ソロキャンプでの焚火にハマっているという方も少なくありません。
・火のありがたみがよくわかる
普段の生活では、火を当たり前に使っているという方がほとんどでしょう。
必要なときにすぐ火が利用できて、その火力も簡単に調節ができます。
ただ、ソロキャンプでの焚火というのはそう簡単にコントロールできるものではありません。
火をつけようとしてもすぐに消えてしまったり、火力を抑えたいのに大きく燃え上がってしまったりということもあるでしょう。
思い通りにいかないこともありますが、そういったことがあるからこそ火のありがたみがよくわかるようになります。
特に、現代人は自然への感謝というものを忘れてしまいがちです。
自然をコントロールできると思い込んでいるからこそ、世の中でいろいろな問題が発生している部分もあるのです。
ソロキャンプでの焚火を通して火のありがたみがわかるのは素晴らしいことですし、そこからまた自然に感謝できるようにもなるのではないでしょうか。
これもソロキャンプでの焚火の魅力のひとつです。
・焚火で心が癒される
焚火の癒し効果についてはご存知の方も多いでしょう。
実際に、自分を癒すために焚火の動画などを見ているという方も少なくありません。
実は焚火には焚火だからこその要素がたくさんあります。
不規則な揺らぎ、直に感じられる温かさ、どこか懐かしく感じられるような色合い、「パキ」「パチ」といった音……こういったものを静かな自然の中で感じられるからこそ、心が癒されるのです。
人間というのは何もしていなくとも、いろいろなものを常に感じ取っています。
普段の生活の中でもテレビの音、車の走る音、人の話し声、生活音といったものを無意識のうちに感じ取っていて、それを脳が常に処理しているのです。
ただ、ソロキャンプで焚火を楽しんでいるときには自然の音だけに囲まれた時間を過ごすことができます。
必要以上に脳が働かずに済みますし、自然の音だからこそ生き物として本来の在り方に戻ることができてリラックスできるのです。
こういった部分もソロキャンプの焚火ならではの魅力と言えるでしょう。
・焚火で料理が楽しめる
そしてソロキャンプでの焚火の魅力として忘れてはいけないのが、料理の楽しさです。
もちろん、失敗してしまう可能性もゼロではないのですが、ガスで料理するよりも焚火で料理したほうがおいしく仕上がるものです。
火力の問題もあるでしょうが、ソロキャンプという非日常だからこそおいしく感じられるという部分もあるのかと思います。
家での料理ではなかなか冒険できないという方でも、ソロキャンプで焚火をしているからこそ冒険できることもあるでしょう。
普段家で作っているものがよりおいしく感じられるのはもちろん、家では絶対に作れないものをソロキャンプの焚火で作るというのもまた一興です。
また、ソロキャンプだからこそ本当に自分の食べたいものを好きなだけ……というのも可能になります。
焚火で心を癒しながら好きなものを食べられる時間というのは、今の時代だからこそとても貴重なものだと言えるのではないでしょうか。